紅涙について
紅涙とは深い悲しみのあまり流れる涙の事
紅涙とは、血涙と同じ意味で、悲しみのあまり流す涙の事をいいます。
血のように赤い紅色の涙を流すほど、悲嘆にくれた状況が目に浮かびます。
似た意味の言葉に「血の涙」「悲涙」「暗涙」があります。
美しい女性が流す涙のことを指す場合もあります。
その場合「紅涙を絞る」や「紅涙に沈む」と表現します。
元は古代中国の思想書「韓非子」の「和氏(かし)篇」に登場する故事成語です。
山中で見つけた宝石を見つけた男が王に献上したが、宝石と認められず罰として足を切り落とされたため、その無念さに血の涙を流したという内容です。
その後、徐々に美しい女性が流す涙が頬に塗った白粉や口紅と混ざりあって紅色に滲んだ姿を指すようになります。
最終的に、歌や文章などで幸薄い美しい女性が流す涙の描写として使われるようになります。
日本では「新撰万葉集」や「将門記」、中国では「閨怨詩(けいえんし)」で見ることができます。
現代では「紅涙を絞る」や「紅涙に沈む」などと表現します。
